※お酒は20歳になってから
はじめに
サクッと一杯──“ひとり飲み”文化は今や東京の日常。この記事では値段・入りやすさ・飲みごたえを軸に厳選した5店を紹介します。初心者でも安心のポイントと推しメニューを徹底解説します。
1. 赤羽『酒・立ち飲み 喜多屋』──朝7時開店 “千ベロ”の聖地
赤羽一番街の路地に赤ちょうちんが連なる『喜多屋』は、朝7時から営業するセンベロの代名詞。カウンターに身を預ければ、カレイの煮付け（150円）やぼんじり串（120円）、マグロぶつ（180円）など百円台のおつまみがずらり。ビール大瓶480円、ホッピーセット400円とドリンクも破格で、2,000円でしっかり酔えるコスパは都内随一です。季節メニューも豊富で春は桜えびのかき揚げ、冬は牛すじ煮込みが定番。休日は昼前から満席必至なので平日午前中か夕方前が狙い目。安い・旨い・早いを求める一人飲み初心者にまず勧めたい一軒。
2. 新宿西口『立ち飲み処 おおの屋』──串80円＆アジフライ130円
新宿西口の雑踏を抜け提灯を目印に暖簾をくぐると、そこは串80円・アジフライ130円の楽園。名物「大正ハイボール」（350円）で喉を鳴らしカシラ塩を頬張れば幸せ指数は急上昇。テレビでは野球中継が流れ、辛味噌や裏メニューちくわ磯辺揚げ（100円）で味変も楽しめます。キャッシュオン方式なので小銭多めがスマート。開店直後と21時以降が比較的空いており、23時前ラストオーダーで終電まで粘れる万能店です。
3. 新宿駅構内『BEER＆CAFE BERG』──駅ナカで朝飲み・クラフト生も充実
JR新宿駅東口改札から10秒。1970年創業のスタンド『BERG』は朝7時から深夜1時まで通し営業で、生ビール小390円＆樽替わりクラフトが並ぶ駅ナカのオアシスです。名物「ベルクドッグ」330円はザワークラウトとソーセージが絶妙で思わずおかわり必至。Suica決済対応で注文から会計まで30秒、列車待ちの5分で“朝飲み”が完結する機動力も魅力。週末限定でドイツ産ヴァイスビアが繋がることもあるのでSNSで要チェック。雨に濡れず女性一人でも入りやすい清潔感が高評価です。
4. 三軒茶屋『優駿』──海鮮300円台！しっぽり“魚飲み”隠れ家
路地裏にひっそり佇む『優駿』は刺身も焼き魚も一皿300円台。白木カウンター10席の小箱で日替わり五点盛り（780円）や鯖炙り寿司が看板。日本酒1合390円と合わせても千円以下の驚異的コスパです。全国の地酒15種を温度違いで供してくれるため、銘柄の表情を飲み比べる楽しさも抜群。春は桜鯛昆布締め、冬は牡蠣土手鍋など旬素材が豊富で、塩レモンサワーが脂を洗い流してくれます。17時直後か21時以降が狙い目。三茶で“魚飲み”を極めたい夜に最適です。
5. 丸の内『ぬる燗佐藤』──75銘柄を11段階の温度で利き酒
全国75銘柄の日本酒を0〜55℃まで11段階で提供する『ぬる燗佐藤 丸の内』。檜カウンターで“酒燗師”が最適温度を指南してくれるので初心者も安心です。名物・鶏白湯おでん三種盛り（900円）が燗酒の甘みを引き立て、黒毛和牛炭火焼（2,400円）の香ばしさが酸味を際立たせます。グラス90 mlは500円から。栃木「仙禽」は15℃で苺のような甘酸っぱさ、秋田「新政 No.6」は10℃で白ブドウの香りが開くなど温度差の妙を体感。予約不要のスタンディングもあるため、出張帰りにふらりと立ち寄れる“大人の隠れ家”です。
まとめ
いかがでしたか？――通勤電車に揺られながら「今日はどこで一杯やろう」と胸を高鳴らせる瞬間こそ、一人飲みの真骨頂。赤羽の“千ベロ”から丸の内の燗酒バーまで、東京にはあなたの背中をそっと押してくれる“マイカウンター”が必ずあります。肩書も年齢も関係なく、カウンターに並べば皆ただの「酒好き同士」。最初の一口が喉を通るとき、隣人と交わす会釈が小さな乾杯の合図となり、見知らぬ夜が一気に自分の物語へ変わります。
気兼ねなく注文できる百円台のおつまみ、瞬時にサーブされるハイボール、そして大将の「おつかれさま」の一言――それらは日常の疲れをそっとほぐし、明日への活力をチャージしてくれる魔法のトリガー。ソロ活の自由さは、“自分の好き”を妥協せず選び抜ける贅沢そのものです。今日は立ち飲みでサクッと？ あるいは海鮮をつまみながら酒燗師と語らう？ 選択肢が多いほど、あなたの夜はカラフルに広がります。
この5軒を制覇したら、次はあなた自身が“推し店”を開拓してみてください。SNSで感想をシェアすれば、新たな仲間がきっと見つかるはず。さあ、折りたたみ傘と小銭をポケットに――今日も自分らしい一杯に出会うため、東京の夜へ一歩踏み出しましょう。乾杯！
