クラフトジンと通常のジンの違いとは?特徴や楽しみ方を徹底解説

PR

※お酒は20歳になってから

近年、日本でも人気が高まっているジン。特に「クラフトジン」という言葉をよく耳にするようになりました。でも、クラフトジンと通常のジンの違いって何なのでしょうか?この記事では、ジンの基本からクラフトジンの特徴、選び方や楽しみ方まで、初心者にもわかりやすく解説します。ジン選びに迷っている方や、より深くジンを楽しみたい方必見の内容です。


クラフトジンと通常のジンの違い

製法と原料における違い

クラフトジンと通常のジンの最も大きな違いは、その製造方法と原料へのこだわりにあります。

クラフトジンの特徴:

  • 小規模生産: クラフトジンは、一般的に小規模な蒸留所で少量ずつ丁寧に作られます。職人(クラフトマン)が手作業で関わる工程が多く、各バッチに個性が生まれます。
  • 伝統的な蒸溜器の使用: 多くのクラフトジンメーカーは、銅製のポットスチルと呼ばれる伝統的な蒸留器を使用。この方法は効率は劣りますが、より豊かな風味を引き出せると言われています。
  • 地元の原料: 地元で採れるボタニカルや水を使用するなど、地域性を大切にしているケースが多いです。
  • ボタニカルの品質: 高品質な原料を使用し、時には珍しいボタニカルを独自に調達することもあります。

通常のジンの特徴:

  • 大量生産: 効率と一貫性を重視した大規模な製造が主流です。
  • 連続式蒸留器: 多くの大手メーカーでは連続式蒸留器を使用し、効率的に大量生産を行います。
  • 標準的な原料: 入手しやすく、コストパフォーマンスの良い標準的な原料を使用することが一般的です。
  • 一貫性の重視: バッチごとの違いを最小限に抑え、いつ購入しても同じ味わいを提供することを目指しています。

クラフトジンの製造者は、創造性とユニークさを大切にしており、時には従来のジンの概念にとらわれない革新的なアプローチで製品を作ることもあります。一方、通常のジンは長年培われた伝統的なレシピに忠実であることが多いです。

味わいと香りの特徴の違い

クラフトジンと通常のジンは、その味わいと香りにも明確な違いがあります。

クラフトジンの味わいと香り:

  • 複雑で層の豊かな風味: 様々なボタニカルを丁寧に配合し、それぞれの特性を引き出すことで、複雑で奥行きのある風味が特徴です。
  • 個性的な香りのプロファイル: 従来のジンにはあまり使われなかった柚子や山椒、桜などの和素材を使った日本のクラフトジンなど、独自の香りを追求しています。
  • バッチごとの微妙な違い: 小規模生産の性質上、バッチによって微妙な風味の違いが生じることがあり、それも楽しみの一つとなっています。
  • ジュニパーベリーの存在感: 伝統的なジンの要素であるジュニパーベリーの香りを尊重しつつも、他のボタニカルとのバランスを重視したものが多いです。

通常のジンの味わいと香り:

  • 安定した風味: どのボトルを購入しても同じ味わいが楽しめる一貫性があります。
  • クリアでシャープな味わい: 特にロンドンドライジンは、ドライでクリアな味わいが特徴です。
  • ジュニパーベリーの強い存在感: 伝統的なジンでは、ジュニパーベリーの松やスパイシーな香りが前面に出ていることが多いです。
  • 調和のとれた味わい: 長年の経験に基づいて調整された、バランスの取れた味わいが特徴です。

これらの違いから、クラフトジンはストレートやロックで味わう人も多く、その複雑な風味をゆっくりと楽しむことができます。一方、通常のジンは定番カクテルのベースとして使いやすく、ジントニックやマティーニなどで広く愛されています。

価格と流通の違い

クラフトジンと通常のジンには、価格や入手方法にも明確な違いがあります。

クラフトジンの価格と流通:

  • 高価格帯: 小規模生産や高品質な原料の使用により、一般的に価格は高めに設定されています。多くのクラフトジンは3,000円〜10,000円程度で販売されています。
  • 限定的な流通: 大手スーパーやコンビニではなく、専門酒店やオンラインショップ、直営店などでの販売が中心です。
  • 限定生産: シーズナル商品や限定バッチなど、数量限定で販売されることも多く、コレクターズアイテムとしての側面も持っています。
  • 地域性: 地元の蒸留所で製造されるため、その地域でしか手に入らないものもあります。特に日本国内でも、各地域の特色を活かしたクラフトジンが誕生しています。

通常のジンの価格と流通:

  • 幅広い価格帯: 比較的リーズナブルな価格帯(1,000円台〜)から、プレミアムブランド(数千円〜)まで幅広く展開されています。
  • 広範囲な流通: スーパーやコンビニ、量販店など、幅広い販売チャネルで手に入れることができます。
  • 安定した供給: 大量生産されているため、品切れになることは稀で、安定して入手することができます。
  • 国際的な認知度: 世界中で知られているブランドが多く、海外旅行先でも同じ味わいを楽しむことができます。

このような違いから、クラフトジンは特別な機会や本格的にジンを楽しみたい時に選ばれることが多く、通常のジンは日常的に気軽に楽しむために選ばれることが多いと言えるでしょう。また、バーテンダーやミクソロジストと呼ばれるカクテル職人たちは、カクテルの個性や特徴に合わせて両者を使い分けています。


クラフトジンの楽しみ方と選び方

初心者におすすめのクラフトジン

クラフトジンの世界は奥深く、初めての方には何を選べばよいか迷うことも多いでしょう。ここでは、ジン初心者の方におすすめのクラフトジンをいくつかご紹介します。

日本のクラフトジン:

  • 京都蒸溜所「季の美」: 日本茶や柚子などの和素材を使用した、日本を代表するクラフトジン。和の要素と伝統的なジンの特徴がバランス良く融合しており、初めての方でも親しみやすい味わいです。2016年の京都蒸溜所の設立以降、日本のジンブームの先駆けとなりました。

  • 「六」(ロク)ジン: 桜の花や葉、緑茶、山椒などが使われた和テイストのジン。ジントニックにすると日本らしさがより引き立ちます。

  • 「翆ジン」: 東京で作られる日本らしさを追求したクラフトジン。和のボタニカルを使用し、伝統的な製法と現代的な感覚が融合した味わいが特徴です。

海外のクラフトジン:

  • ヘンドリックス: スコットランド産のクラフトジン。キュウリとバラの花びらという珍しいボタニカルを使用しており、フローラルでさわやかな味わいは初心者にも飲みやすいと評判です。

  • シップスミス ロンドンドライ: 伝統的なスタイルを尊重しながらも、現代的な風味を持つロンドンのクラフトジン。バランスが良く、クラフトジン入門にぴったりです。

  • モンキー47: ドイツ産の個性的なジン。その名の通り47種類ものボタニカルを使用し、複雑でありながらもまとまりのある味わいが特徴です。

選び方のポイント:

  • 好みの風味を考える: 花のような香りが好きならフローラル系、スパイシーな味わいが好きなら、それを強調したものを選びましょう。
  • 用途に合わせる: カクテルで使うのか、ストレートで楽しむのかによって選ぶジンも変わってきます。
  • 価格帯: 初めはミドルレンジ(3,000円〜5,000円程度)のものから試すと良いでしょう。
  • 小瓶や試飲セット: 多くのクラフトジンブランドでは小瓶やテイスティングセットを販売しています。これを利用して自分の好みを探るのもおすすめです。

初めてクラフトジンを購入する際は、自分の好みや利用シーンを考えつつ、店員さんやオンラインレビューなどを参考にしながら選んでみてください。

クラフトジンを活かすカクテルレシピ

クラフトジンの複雑な風味や個性を活かすカクテルのレシピをご紹介します。定番のカクテルも、クラフトジンを使うことで一段と深みのある味わいに生まれ変わります。

クラフトジン・トニック:

  • 材料: クラフトジン45ml、トニックウォーター120ml、氷、ガーニッシュ(レモンやライム、キュウリなど)
  • 作り方:
    1. グラスに氷をたっぷり入れます
    2. クラフトジンを注ぎます
    3. ゆっくりとトニックウォーターを注ぎます
    4. 軽くステアして、ガーニッシュを添えます
  • ポイント: トニックウォーターは糖分控えめのプレミアムトニックを選ぶと、クラフトジンの風味を邪魔せず楽しめます。また、ジンの特徴に合わせてガーニッシュを選ぶのもおすすめです。

クラフト・ネグローニ:

  • 材料: クラフトジン30ml、スイートベルモット30ml、カンパリ30ml、氷、オレンジピール
  • 作り方:
    1. ミキシンググラスに氷と全ての材料を入れます
    2. 約20秒間よくステアします
    3. 冷やしたロックグラスに氷を入れ、カクテルをストレーナーでこします
    4. オレンジピールを絞ってグラスの縁に擦り、ガーニッシュとして添えます
  • ポイント: 苦味、甘味、ジンの風味がバランス良く調和するカクテルです。クラフトジンの個性によって、全く異なる表情を見せてくれます。

クラフト・マティーニ:

  • 材料: クラフトジン60ml、ドライベルモット10ml、氷、レモンピールまたはオリーブ
  • 作り方:
    1. ミキシンググラスに氷を入れ、ジンとベルモットを加えます
    2. よくステアします(シェイクしないのがポイント)
    3. 冷やしたマティーニグラスにストレーナーでこします
    4. レモンピールを絞ってから添える、またはオリーブを入れます
  • ポイント: マティーニはジンの風味がダイレクトに感じられるカクテルです。クラフトジンの豊かな風味が存分に楽しめます。

季節のフルーツを使ったジンカクテル:

  • 材料: クラフトジン45ml、季節のフルーツ(いちごやピーチなど)30g、レモン汁15ml、シンプルシロップ15ml、ソーダ適量、氷
  • 作り方:
    1. シェーカーにフルーツを入れてマドラーで軽く潰します
    2. ジン、レモン汁、シンプルシロップ、氷を加えてシェイクします
    3. ストレーナーを使ってグラスに注ぎ、ソーダで満たします
    4. フルーツをガーニッシュとして添えます
  • ポイント: 季節のフルーツとクラフトジンの個性が織りなす、季節感溢れるカクテルです。

クラフトジンを楽しむ上で大切なのは、そのジンの個性を活かすこと。まずはストレートやロックで味わい、その特徴を理解してから、それを引き立てるカクテルを作ってみると良いでしょう。また、カクテルを作る際は、高品質な材料を使うことで、より一層クラフトジンの良さを引き出すことができます。


まとめ

クラフトジンと通常のジンの違いを理解することで、あなたのジン体験はさらに豊かになるでしょう。小規模生産の情熱と工夫が込められたクラフトジンは、単なる飲み物を超えた文化的体験を提供してくれます。一方、長い歴史と伝統に支えられた通常のジンには、時代を超えて愛される普遍的な魅力があります。どちらにも素晴らしい価値があり、シーンや気分に合わせて選ぶことで、ジンの世界をより深く楽しむことができるでしょう。この記事が、あなたのジンライフを豊かにする一助となれば幸いです。

PRお酒知識ジン
kaka-1834をフォローする
タイトルとURLをコピーしました