紅乙女焼酎の魅力とは?世界初のごま焼酎の歴史と特徴を完全解説

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※お酒は20歳になってから

紅乙女酒造は、福岡県久留米市田主丸町で世界初のごま焼酎を製造する酒造メーカーです。1978年に創業者・林田春野氏が生み出したごま焼酎「胡麻祥酎 紅乙女」は、洋酒に負けない香り高いお酒を造ろうという志から誕生しました。現在では国内外で高い評価を受け、多くの焼酎愛好家に愛されています。本記事では、紅乙女焼酎の魅力や種類、おいしい飲み方について、専門的な視点から詳しく解説します。


紅乙女焼酎の基本情報と歴史

昭和53年創業の紅乙女酒造が生み出した世界初のごま焼酎の誕生秘話と製造技術について解説します。

世界初のごま焼酎誕生の歴史とその背景

昭和50年代に入り洋酒の人気が高まると、日本酒の消費量減少という問題に直面した創業者・林田春野氏は、「誰もが憧れる洋酒に負けない香り高い酒を造る」ことを目指し、豊かな感性と執念で生み出したのがごまを使った蒸溜酒「ごま焼酎」でした。さまざまな原料を試すなか、春野氏はごま油を加えた焼酎から独特の臭みが消えることに気づきます。日本人が愛してきた香り高いごまの風味をお酒に活かすべく、試行錯誤の末にたどりついたのが、麦焼酎にごまを使用したもろみを仕込むという製法でした。1978年、世界初のごまを使った蒸溜酒「胡麻祥酎 紅乙女」が誕生し、幸せを運ぶお酒として世に送り出されました。

独自の製造方法と厳選された原材料

紅乙女酒造は、ごま焼酎の製造方法で特許を取得したことでも知られています。原材料には麦(国産)米麹(国産米)ごま(10%以上)を使用し、一般的な焼酎の製造過程と違うのは、焼酎製造の1次工程でゴマを使ったもろみで仕込むことです。これにより香り高い「ごま焼酎」が完成します。酒の命である水には、耳納連山のやわらかな伏流水を使用しています。特に鷹取山六合目に湧く石清水は、江戸時代久留米藩主有馬公が大変気に入り、久留米城にまで桶を設けて導水すると言い出したという伝説がある名水で、この良質な水により、まろやかで上品な味わいが実現されています。

「祥酎」という独特の表記に込められた思い

紅乙女酒造では自社の焼酎には「焼けるの文字では縁起が悪い」として、「祥酎」の表記を用います。「祥」は喜びやおめでたさを表す漢字で、「幸せを運ぶお酒でありたい」との願いを込めて、焼酎ではなく”祥”酎と呼んでいるのです。この思いが込められた表記は、紅乙女酒造の酒造りへの真摯な姿勢と、お客様への温かい気持ちを表しています。また、2023年時点での社員は50名弱で、そのうち約半数は女性という特徴的な企業体制も、創業者の女性醸造家・林田春野氏の志を受け継いでいます。


紅乙女焼酎の商品ラインナップと特徴

スタンダードからプレミアムまで、多彩な商品展開で様々なニーズに応える商品構成をご紹介します。

紅乙女スタンダード – 初心者におすすめの定番商品

紅乙女スタンダードは、麦と米麹に胡麻を組み合わせて作られており、ふわりと漂う上品な香りが特徴の代表的な商品です。紅乙女酒造独自の発酵技術が用いられ、まろやかなうまみを感じられるのも魅力です。ほのかなごまの香りとさっぱりとした口当たりが特徴で、初めて口にした人はみな「あ、ほんとにごまの香りだ」とつぶやくほど印象的な味わいです。赤身の刺身と相性がよく、水割りやお湯割りにすれば、すっきりとしたあと口が楽しめます。価格帯も比較的リーズナブルなので、普段飲みや晩酌のお供として活躍し、初めてごま焼酎を飲む方にもおすすめの一品です。

紅乙女ゴールド – 世界が認めたプレミアムライン

紅乙女ゴールドは、麦・米麹に加え、胡麻を20%以上使用しているのが最大の特徴で、長期貯蔵によるコクのある味わいを楽しめます。長期貯蔵酒独特なやわらかい味わい、芳醇なごまの香りが特徴で、グラスに広がるマイルドな香り、口の中にやわらかく広がる熟成した旨味、そしてスムーズな余韻が楽しめる至高の逸品です。「福岡県酒類鑑評会」金賞、「ITQI(International Taste Institute)」最優秀味覚賞ほか受賞歴多数を誇り、世界トップクラスのシェフとソムリエが認めた品質の高さが証明されています。海外でもお取引も多い、高級感あふれるごま焼酎として位置づけられています。

樽熟成シリーズ – フレンチオークが織りなす深みある味わい

紅乙女酒造が造る樽熟成焼酎の香りの素晴らしさを体感できる「紅乙女樽」シリーズでは、手間暇を惜しまず、良い原料を使用し、焼酎を造っています。蒸留した焼酎は耳納連山の麓にあるフレンチオーク樽で熟成され、季節の移り変わりとともに樽が呼吸し、焼酎の味と香りが樽の木や耳納連山の深い森の自然と融合していきます。このフレンチオークの樽は、ブランデーやワインの製造に使うのが一般的ですが、あえて焼酎に使っているのは、世界的にも高い評価を得ているブランデーやワインのような価値あるお酒が作りたいという創業者の思いからです。フレンチオークで熟成させた麦焼酎と胡麻祥酎をブレンドしており、甘いバニラ香と香ばしい胡麻の香りが特徴で、長期熟成により口当たりはなめらかで、シャープな余韻があります。


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紅乙女焼酎のおいしい飲み方とペアリング

ごま焼酎の特性を活かした基本の飲み方から革新的な楽しみ方まで、幅広いスタイルをご提案します。

基本的な飲み方バリエーションとコツ

ロックでは、グラスに氷とお好みの量のごま焼酎を注ぎ、輪切りにしたグレープフルーツを直搾りして軽くステアすることで、柑橘系の爽やかさとごまの香りが調和した味わいが楽しめます。

お湯割りの場合は、お湯割りにすれば華やかな香りが広がり、豊かなうまみをじっくり堪能でき、寒い季節に最適です。

水割りや炭酸割りされる方は最初にお好みで割ってから調整することをおすすめします。

アルコール度数20度ですっきり飲みやすく仕上げた商品もあり、上品な胡麻の香りと、やわらかなうまみはそのままに、なめらかな口当たりが楽しめ、水などで割らず、ロックで気軽に味わえるのも魅力的です。

革新的な楽しみ方 – カフェラテ割りの魅力

焼酎4:カフェラテ6の割合で作るカフェラテ割りは、グラスに氷を入れ、焼酎とカフェラテを入れて作る新感覚の飲み方として注目されています。この斬新な組み合わせは、ごま焼酎の香ばしさとコーヒーの苦味が絶妙にマッチし、食後のデザート感覚で楽しめる一杯となります。また、アルコール度数も抑えられるため、お酒が苦手な方でも飲みやすくなり、若い世代にも人気の飲み方です。ごま焼酎の新たな可能性を感じられる、革新的な楽しみ方として多くの愛好家に支持されています。

料理とのペアリング提案 – 和洋中の幅広い相性

赤身の刺身と相性がよく、水割りやお湯割りにすれば、すっきりとしたあと口が刺身の旨味を引き立てます。また、ごまの香ばしい風味は和食全般との相性が良く、特に焼き魚や煮物、天ぷらなどの料理と組み合わせることで、お互いの味を引き立て合います。洋食では、チーズ料理やナッツを使った前菜との相性も抜群で、ワインのように楽しむことも可能です。中華料理では、胡麻を使った担々麺や棒棒鶏などとの組み合わせで、胡麻同士の風味が相乗効果を生み出し、より深い味わいを楽しむことができます。温度帯を変えることで、季節や料理に合わせた最適な味わいを提供できるのも、ごま焼酎の大きな魅力の一つです。


紅乙女酒造の取り組みと施設情報

創業から40年以上の歴史を持つ紅乙女酒造の現在の取り組みと、見学可能な施設について詳しくご紹介します。

企業再生と新たな挑戦

焼酎ブームが一巡した後は販売が低迷し、最終赤字が続いて経営不振に陥った紅乙女酒造は、地域経済活性化支援機構によって再生支援を受けることになり、支援企業として福岡の老舗企業「ふくや」が選定されました。2013年3月にふくやによって完全子会社化され、企業再生支援機構が改組されて発足した地域経済活性化支援機構による再生支援の第1号となりました。ふくやは経営には口を出さず、「紅乙女酒造を再生するのは元から紅乙女酒造にいる者」というスタンスで支援を行い、現在は安定した経営基盤の下で新たな商品開発に取り組んでいます。

見学可能な魅力的な施設

紅乙女酒造の敷地内には、見学者が楽しめる魅力的な施設が多数あります。焼酎を蒸留するためのアランビック蒸留器は、まるで魔法のランプのようなレトロでかわいらしい外観で、フランスから輸入されたこの蒸留器は実際に稼働しており、ここで作られた焼酎も販売されています。また、安土桃山時代の建物を移築してきた古民家「水縄茶寮(みのうさりょう)」では、いろりがある風情豊かな空間でお食事を楽しむことができます。木樽が並ぶ「長寿蔵」は、おしゃれな内観で「これが酒造なの?」とびっくりするほど美しく、Instagram映えするスポットとしても人気です。

最新の取り組みと今後の展開

2019年5月には、漫画家・江口寿史氏がラベルデザインを手がけた「紅乙女STANDARD 江口寿史ver.」を発売し、話題を呼びました。2022年5月には福岡市博多区下川端町に直営の角打ち「焼酎Lab 紅乙女」をオープンし、より多くの人にごま焼酎の魅力を伝える取り組みを行っています。2025年3月には、幻の柑橘ともいわれる福岡県朝倉郡筑前町産の「木酢(きず)」を使用した「紅乙女 LIMITED EDITION シトラスリキュール」を数量限定で発売するなど、常に新しい挑戦を続けています。


まとめ

紅乙女酒造は、世界初のごま焼酎を開発した革新的な酒造メーカーとして、「焼酎を超えた焼酎」を目指し、伝統と革新の両輪で新たな味わいを創り続けています。1978年の誕生以来45年以上の歴史を持ち、ごま焼酎はほのかなごまの香りで多くの人を魅了し続けており、現在では国内外で高い評価を受けています。

耳納連山の伏流水によって磨き抜かれた蒸留酒である紅乙女は、その独特の製法と品質へのこだわりから生まれる香り高い味わいで、焼酎初心者から愛好家まで幅広い層に愛され続けています。スタンダードからゴールド、樽熟成シリーズまで豊富な商品ラインナップを誇り、ロック、水割り、お湯割り、さらには革新的なカフェラテ割りまで、様々な飲み方で楽しめる点も大きな魅力です。

また、企業再生を経て現在は安定した経営基盤の下で新しい挑戦を続けており、見学可能な美しい施設や直営店舗の展開など、ごま焼酎の魅力をより多くの人に伝える取り組みを積極的に行っています。これからも、幸せを運ぶお酒として、多くの人に愛され続けることでしょう。

よくある質問(Q&A)

Q1: 紅乙女焼酎は通常の焼酎とどこが違いますか?
A1: 紅乙女焼酎は麦と米麹に胡麻を組み合わせて作られており、通常の焼酎にはないふわりと漂う上品なごまの香りが最大の特徴です。また、紅乙女酒造独自の発酵技術により、まろやかなうまみが感じられる点も大きな違いです。製造方法で特許も取得しています。

Q2: 紅乙女焼酎はどこで購入できますか?
A2: 専門店や大きなスーパーで購入可能です。また、公式オンラインショップや各種通販サイトでも取り扱っており、全国に配送が可能です。福岡市博多区には直営の角打ち「焼酎Lab 紅乙女」もあります。

Q3: 初心者におすすめの紅乙女焼酎はどれですか?
A3: 紅乙女スタンダードは、ほのかなごまの香りとさっぱりとした口当たりが特徴で、価格帯も比較的リーズナブルなため、初めてごま焼酎を飲む方にも飲みやすい商品としておすすめです。

Q4: 「祥酎」という表記にはどのような意味がありますか?
A4: 「祥」は喜びやおめでたさを表す漢字で、「幸せを運ぶお酒でありたい」との願いを込めて、「焼けるの文字では縁起が悪い」として焼酎ではなく”祥”酎と表記しています。

Q5: 紅乙女焼酎の保存方法と賞味期限は?
A5: 直射日光を避け、常温で保存してください。焼酎は蒸留酒のため基本的に賞味期限はありませんが、開栓後は風味が変化する可能性があるため、冷蔵庫で保存し、なるべく早めにお召し上がりいただくことをおすすめします。

Q6: 紅乙女酒造の見学はできますか?
A6: 酒造見学が可能で、アランビック蒸留器や長寿蔵、水縄茶寮などの施設を見学できます。詳細は公式ウェブサイトまたは直接お問い合わせください。事前予約が必要な場合があります。


参考サイト:

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