紀土(きっど)日本酒の完全ガイド – 世界一に輝いた和歌山の銘酒

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※お酒は20歳になってから

紀土(きっど)は、和歌山県海南市の平和酒造が手がける革新的な日本酒ブランドです。2020年には世界最大級のワイン品評会IWCのSAKE部門で最高賞「チャンピオン・サケ」を獲得し、1,401銘柄の頂点に立ちました。 本記事では、紀土の全ラインナップ、詳細な味わい特徴、具体的な購入方法、そして飲み方のコツまで完全解説します。次世代のスタンダードとして注目される紀土の魅力を、それぞれ確認していきましょう。


紀土(きっど)とは?世界一に輝いた和歌山の日本酒

紀土(きっど)は、2020年12月7日にロンドンで発表されたIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2020のSAKE部門において、1,401銘柄の頂点として「チャンピオン・サケ」を獲得した日本酒です。製造元である平和酒造株式会社(和歌山県海南市溝ノ口119番地)は、昭和3年(1928年)創業でありながら、2007年に誕生した紀土ブランドで世界的な評価を獲得しています。

平和酒造の歴史と山本典正社長の革新経営

平和酒造の創業は1928年で、江戸時代からの酒蔵である谷口酒造の谷口保が、代々仏寺であった山本家の婿養子として継ぎ、酒蔵を創業しました。当時の山号寺号が「無量山超願寺」であったため現在でも「超願寺」という屋号で呼ばれることもあり、「無量山」ブランドの名前の由来となっています。

第二次世界大戦中には国からの命令で酒造の休業を強いられましたが、二代目の山本保正は「休業蔵再開」の陳情演説を行うため国会に足を運びました。震えながらも休業に追い込まれた無念さ、戦後の平和な時代で酒造りをするという希望を語り多くの拍手を浴び、この想いが「平和酒造」という社名の由来となっています。

現在の4代目当主である山本典正氏(1978年生まれ)は、京都大学経済学部を卒業後、東京のベンチャー企業を経て2004年に実家の酒蔵に入りました。当時は生産のほとんどが安価な紙パック酒か、大手メーカーの委託生産でしたが、危機感を覚えた山本氏は高品質路線へと舵を切り、3年にわたる試行錯誤を重ねて2007年に「紀土」をリリースしました。

ブランド名「紀土」の由来と次世代スタンダード戦略

「紀土」という名前は、「紀州の風土」からというイメージと子供(KID)のように自由に天真爛漫にというイメージ、そしてこれから育っていきたい、若い飲み手を育てていきたいという想いから命名されました。英語表記では「KID」となり、若い世代にも親しみやすいブランディングを実現しています。

平和酒造では「次世代のスタンダード」をコンセプトに、従来の日本酒業界の常識を覆す革新的な取り組みを実施しています。季節雇用が一般的だった酒蔵業界で通年雇用・新卒採用を実施し、「マイナビ」での求人募集には全国から2000人の応募が集まりました。現在は若手蔵人たちが中心となって酒造りを行っています。

IWC2020チャンピオン・サケ受賞の詳細と意義

IWCは1983年に創立され、英国ロンドンで毎年開催される世界最大級のワイン品評会です。約40カ国から10,000種類以上のワインがエントリーされ、SAKE部門は2007年に新設されました。2020年のSAKE部門は「普通酒」「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」「スパークリング」「古酒」の9カテゴリーに分けられ、ブラインドテイスティングによる審査が行われました。

紀土の「無量山 純米吟醸」は、31の「トロフィー」受賞酒の中から、たった一つの銘柄に贈られるSAKE部門の最高賞「チャンピオン・サケ」を獲得しました。また同時に、平和酒造は「Sake Brewer of the year(サケ・ブリュワリー・オブ・ザ・イヤー)」を2019年に続いて2年連続で受賞し、世界No.1の日本酒酒蔵の称号を獲得する初快挙を達成しました。


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紀土の特徴と製造へのこだわり

紀土は「次世代のスタンダード」をコンセプトに、飲みごたえよりも飲みやすさや口の通りのよさを重視した酒質設計が特徴です。若い飲み手にもおいしいと感じていただけるよう、従来の日本酒にありがちな「アルコール臭い」「ツンツンする」といった悪いイメージを一新する切っ掛けとなるお酒として開発されました。

独自の酒質設計と飲みやすさの追求

紀土の味わいは、鮮烈でみずみずしさがあり旨みのある冷えた湧き水のような味わいを表現しています。滑らかで優しい旨味があり、切れのいい酒質が特徴で、初心者から日本酒愛好家まで幅広い層に支持されています。

平和酒造では、マニュアル化による品質の標準化を徹底しており、1年目の新卒でも高品質な酒造りに参加できる体制を構築しています。従来の杜氏制度に依存せず、チーム全体での酒造りを実現することで、安定した品質を保っています。

和歌山県海南市溝の口の風土と原料へのこだわり

平和酒造のある溝の口は和歌山県でも山間の盆地に位置し、四方を山に囲まれた地形です。古代から集落が形成されており縄文後期の土器が出土したほど稲作の盛んな土地で、縄文時代後期の溝ノ口遺跡がその歴史を物語っています。

盆地であるため朝夕の冷え込みが厳しく、昼夜の寒暖差が激しい環境です。紀州の山々に降り注いだ雨水が木や土によって濾過され、高野山からの伏流水も豊富で良質な地下水に恵まれています。この良質な軟水の湧き水が、口当たりが優しく切れのいい酒質を生み出す重要な要素となっています。

使用する米は全て特A地区の最高峰の山田錦を中心とし、紀土の原点である紀州の柔らかできれいな水と組み合わせることで、紀州の風土の至高の味わいを表現しています。味わいのテーマは「日本一美味しい日本酒」として設定されており、妥協のない品質追求が行われています。


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紀土の全種類と購入方法

紀土シリーズは、定番品から季節限定品まで多彩なラインナップを展開しています。価格帯も手頃なものから高級品まで幅広く、初心者から愛好家まで満足できる商品構成となっています。

定番シリーズの詳細比較

紀土 -KID- 純米酒

  • 価格:720ml 950円(税別)(確認済み価格)
  • 精米歩合:60%
  • 使用米:山田錦
  • アルコール度:15%
  • 酸度:1.5
  • 日本酒度:+3.0
  • 酵母:協会7号酵母
  • 特徴:米の旨みを充分に楽しめる逸品で、滑らかで優しい旨味が魅力

紀土 純米吟醸 カラクチキッド

  • 特徴:名前のとおり辛口仕上げの純米吟醸酒で、柔らかさと切れのバランスが秀逸

紀土 純米大吟醸

  • 特徴:柔らかい旨みに綺麗な余韻と全体を通して高いレベルでの統一感のある味わい

紀土 無量山 純米吟醸(IWCチャンピオン・サケ受賞酒)

  • 生産量:年間800本限定(確認済み情報)
  • 精米歩合:50%
  • 使用米:山田錦(特A地区)
  • 特徴:華やかなタイプながら、紀土らしい滑らかな口当たりが感じられる最高峰の逸品

季節限定品・特別醸造酒の特徴と入手方法

生 紀土 しぼりたて

  • 特徴:しぼりたてらしいフレッシュで青りんご系のフルーティさも感じる香り、軽快なガス感と優しい甘みと綺麗な酸がバランスよく広がる

生 紀土 春ノ薫風

  • 特徴:春風のような優しい味わいで、華やかな香りと余韻を楽しめる

生 紀土 夏ノ疾風

  • 特徴:夏季限定の爽やかな味わい

生 紀土 山田錦50 Sparkling

  • 特徴:魅惑のスパークリング日本酒として、新しい楽しみ方を提案

紀土の購入は、全国の正規特約店や酒専門店で可能です。主要な取扱店として、酒専門店鍵や(大阪・泉大津市)、蔵元特約店吉祥、旨酒専門店うらの、酒のやまもと、酒乃店もりした、今仲酒店などがあります。オンライン通販でも多くの酒店が取り扱っており、15,000円以上の購入で送料無料となる店舗も多数あります。


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まとめ

紀土(きっど)は、和歌山県平和酒造が「次世代のスタンダード」として開発した革新的な日本酒ブランドです。2020年のIWC SAKE部門で1,401銘柄の頂点としてチャンピオン・サケを獲得し、同時にSake Brewer of the yearを2年連続受賞した世界最高レベルの品質を誇ります。

1928年創業の平和酒造は、4代目当主山本典正氏の革新的経営により、通年雇用・新卒採用を導入し、若手蔵人たちによる現代的な酒造りを実現しています。和歌山県海南市溝の口の優れた風土と、特A地区山田錦、良質な軟水を活用し、飲みやすさと口の通りのよさを重視した独自の酒質を確立しました。

定番の純米酒(720ml 950円税別)から世界一の無量山(年間800本限定)まで多彩なラインナップを展開し、初心者から愛好家まで満足できる品質を実現しています。全国の正規特約店やオンライン通販で購入可能で、紀州の風土を表現した次世代の日本酒として確固たる地位を築いています。


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Q&A

Q1: 紀土の正しい読み方と名前の由来は?
A1: 紀土は「きっど」と読みます。「紀州の風土」と「KID(子供)」の意味を込めており、子供のように自由で天真爛漫、そして若い飲み手を育てていきたいという想いから命名されました。

Q2: 紀土が獲得したIWC賞の詳細を教えてください
A2: 2020年12月7日にロンドンで発表されたIWC2020 SAKE部門で、紀土「無量山 純米吟醸」が1,401銘柄の頂点として「チャンピオン・サケ」を獲得しました。また平和酒造は「Sake Brewer of the year」を2年連続受賞し、世界No.1の酒蔵として認められました。

Q3: 紀土の価格帯と購入方法は?
A3: 定番の純米酒は720ml 950円(税別)です。全国の正規特約店、酒専門店、オンライン通販で購入可能で、多くの店舗で15,000円以上購入時は送料無料となります。詳細な価格は各販売店にお問い合わせください。

Q4: 紀土の特徴的な味わいの秘密は?
A4: 和歌山県海南市溝の口の良質な軟水と特A地区の山田錦を使用し、「次世代のスタンダード」として飲みやすさと口の通りのよさを重視した酒質設計です。鮮烈でみずみずしく、冷えた湧き水のような滑らかで優しい旨味が特徴です。

Q5: 平和酒造の革新的な取り組みとは?
A5: 従来の季節雇用ではなく通年雇用・新卒採用を実施し、若手蔵人による現代的な酒造りを実現しています。マニュアル化により1年目から高品質な酒造りに参加でき、全国から2000人の応募が集まるほど注目されています。

Q6: 無量山が年間800本限定の理由は?
A6: 無量山は特A地区の最高峰山田錦と紀州の最良の水を使用し、「日本一美味しい日本酒」をテーマに最高品質を追求した結果、年間800本という少量生産となっています。IWCチャンピオン・サケ受賞により更に希少価値が高まっています。


参考文献・情報ソース

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