※お酒は20歳になってから
森伊蔵酒造の最高級品である「森伊蔵 極上の一滴」は、味わい深い森伊蔵を酒蔵内の地下洞窟のかめ壺で3年間長期熟成した芋焼酎です。喉越しは想像の域を超え、芳醇で甘い香りやまろやかな味わいが口いっぱいに広がります。本記事では、正確な情報を基に詳しく解説いたします。
森伊蔵 極上の一滴とは何か
森伊蔵 極上の一滴の製品概要、通常の森伊蔵との違い、そしてプレミアム焼酎3Mにおける位置づけについて詳しく解説します。
製品概要と基本スペック
森伊蔵 極上の一滴は、鹿児島産の有機栽培のサツマイモを原料とし、手間のかかる伝統的な「かめつぼ仕込み」により生産された芋焼酎です。アルコール度数は25度、内容量は720ml、使用芋は黄金千貫、原材料はさつまいもと米麹（国内産米）となっています。
芋焼酎独特の臭みが無い、甘みのあるまろやかな味わいが人気を博している銘柄です。スイートポテトやバター、カラメルなどの芳醇さ、わずかにスパイシーな風味が魅力で、味わいは通常の森伊蔵よりやや強めで切れ味も良く、長い余韻が続きます。高級感漂う深い緑色のボトルやスイングキャプ式の封も特徴的です。
森伊蔵酒造では森伊蔵の1種類のみを製造しており、極上の一滴はその最高級品として位置づけられています。数量限定で生産されています。
通常の森伊蔵との違い
森伊蔵 極上の一滴は、3年間熟成されたプレミアム品です。酒造の地下洞窟で3年もの間熟成されており、味わい深く、甘い香りが口いっぱいに広がり、ゆっくりと喉の奥に溶け込んでゆく風味です。
通常の森伊蔵よりもややドライで、すっきりとしたキレの良さも特徴です。女性や普段芋焼酎を飲まない方にも大変オススメの逸品です。
プレミアム焼酎3Mにおける位置づけ
森伊蔵は、プレミアム芋焼酎の代表格である「魔王」「村尾」に並ぶ、「3M（スリーエム）」の一つです。3Mとは鹿児島を代表するプレミアム芋焼酎で、それぞれ「魔王」「村尾」「森伊蔵」の頭文字に由来しています。
森伊蔵を含む3Mは、2000年代前半に始まった本格焼酎ブームにおいて別格の人気を誇りました。現在もその人気は衰え知らずで、森伊蔵は3Ｍの中でも流通価格が最も高額になっています。
3つの銘柄はそれぞれ異なる味わいの個性を持っており、魔王はフルーティーな爽やかさ、村尾は芋焼酎らしい重厚なコクが特徴で、森伊蔵は甘く上品なさつま芋の風味が魅力の芋焼酎です。
かめ壺仕込みの伝統製法
森伊蔵の独特な味わいを生み出すかめ壺仕込みの技術、3年間の地下洞窟熟成プロセス、そして原料と品質管理について説明します。
かめ壺仕込みの技術と特徴
森伊蔵の味わいを生み出す大きな特徴が「かめ壷仕込み」です。かめ壷仕込みとは、大きな丸いかめ壷で焼酎を仕込む昔ながらの製法です。森伊蔵酒造では創業以来この製法を守り続けています。
かめ壷の特徴は、容器に無数の気孔（ごく微細な穴）が空いているところです。この気孔から空気が入り込み、熟成を促進させる効果を持ちます。
森伊蔵酒造では、かめ壷での発酵は、発酵中の温度や湿度を細かく管理し、適切な微生物が安定して働く環境を維持しています。かめ壷を地中に埋めることで、温度を一定に保つことができます。
3年間の地下洞窟熟成プロセス
森伊蔵 極上の一滴は、味わい深い森伊蔵を酒蔵内の地下洞窟のかめ壺で3年間長期熟成しています。酒蔵の中にある温度が一定に保たれた洞窟内で3年間熟成させています。スイートポテトやバター、カラメルなどの芳醇さ、わずかにスパイシーな風味が魅力です。
酒蔵内からさほど遠くない人工洞窟で3年以上長期熟成された芋焼酎で、芳醇で甘い香りや、驚くほどに丸みを帯びた味わいが口中に広がり、ゆっくりと喉の奥に滑り落ちていく独特の風味が楽しめます。
原料と品質管理
森伊蔵は、鹿児島県産の最高品質のさつまいも「黄金千貫」と、地下から湧き出る清らかな水を使用して作られています。素材の選定から製造まで一切の妥協を許さず、手間と時間をかけています。
毎年8月から仕込みを開始し、翌年の5月まで約9ヶ月間、50個の小さなカメ壺に焼酎を仕込みます。麹は白麹を使用し、特有の上品で深みのある芳醇さと、やわらかな旨みを生み出します。原料のサツマイモは契約農家で有機栽培によって育てられた最高品質の黄金千貫を使用しています。
使用される酵母は明治18年の創業以来、蔵付き酵母菌を使用しています。製法は伝統を重んじながらも、現代に適応した技法が取り入れられており、発酵中の温度や湿度を細かく管理し、適切な微生物が安定して働く環境を維持しています。
価格情報と購入方法
森伊蔵 極上の一滴の市場価格、森伊蔵酒造公式の抽選販売制度、そして受取方法と注意事項について詳しく説明します。
市場価格の実態
森伊蔵 極上の一滴は、市場価格で19,000円から60,000円と、非常に高額で取引されています。
森伊蔵酒造では質の高い焼酎を製造するため、生産量を制限しています。5代当主の「私の能力ではこれでいっぱい。身の丈を超えたらうまい酒は造れない」との信念から、融資の提案も断り、小規模生産を維持しています。年間生産量は一升瓶で換算すると約15万本で、霧島酒造の年間4000万本と比較すると生産規模の違いが分かります。
楽天市場やAmazonなどのECサイトでは、19,000円〜25,000円程度で販売されていることが多く、40,000円を超える場合もあります。
森伊蔵酒造公式の抽選販売制度
森伊蔵の購入は電話による予約抽選販売とされており、毎月15日～25日が抽選登録期間で、電話番号099-239-1111にて24時間受付されています。この登録抽選方式は、お客様に公平に販売するのが目的です。
抽選登録の流れは以下の通りです。毎月15日～25日の期間中に指定の電話番号に連絡し、電話が繋がると抽選登録となります。プッシュ操作はありませんが、最後まで音声ガイダンスを聞く必要があります。IP電話と非通知電話からの抽選登録は受け付けておらず、同じ電話番号から同月内における2回目以降の電話は遠慮するよう案内されています。
抽選結果の確認は毎月1日～14日で、抽選登録の際と同じ電話番号からかけることで確認できます。当選者には予約番号がアナウンスされるため、必ず控えておく必要があります。当選された方のお受取は、申込月の2ヶ月後になり、店頭受取または発送での受取が選択できます。
受取方法と注意事項
店頭受取を希望する場合、森伊蔵酒販（鹿児島県垂水市牛根境1354）にて毎月15日～20日の6日間、午前9時～午後5時で受取可能です。受取には、抽選に入った「予約番号」と申し込みした「電話番号」が必要で、森伊蔵1800mlの店頭価格は3,170円（税込）となっています。
発送受取を希望する場合は、郵便局備えの払込取扱票に必要事項を記入後、窓口で振込みます。振込み期間は抽選を確認した月の25日までとなっており、料金には焼酎代金・送料が含まれています。発送料金は地域によって異なり、鹿児島県内4,274円、九州・中国地方4,358円、四国・関西4,494円、その他の地域4,704円、北海道5,166円、沖縄4,659円（すべて税込）となっています。
購入時の重要な注意事項として、転売目的や20歳未満の申込みは固く断られています。また、森伊蔵酒造ではインターネットでの販売は一切行っていません。
森伊蔵の歴史と人気の背景
明治18年創業の森伊蔵酒造の歴史、1996年のシラク氏愛飲報道による世界的な注目、そしてJALファーストクラスでの採用について解説します。
森伊蔵酒造の歴史
森伊蔵酒造は、明治18年（1885年）に鹿児島県垂水市に創業した老舗蔵元です。蔵の広さは約150坪ほどで、家つき酵母が棲み続ける木造蔵を使用し、創業以来の「かめ壺仕込み」という製法を守り続けています。
一時は大手メーカーによる大量生産の焼酎に押され、経営難に陥った時期もありました。当時の経営を担っていた4代目当主・森伊蔵氏は「この蔵の強みは、代々受け継がれてきた伝統の技と、蔵に棲み着いた酵母しかない」と、逆境のなかでも信念を曲げることなく、高品質な焼酎造りを追求し続けました。
現在の5代当主の森覚志（もりかくし）氏がそのあとを継いだのは昭和61年（1986年）のことです。先代である父・伊蔵氏の焼酎造り精神を受け継ぎながらも、大胆な改革に着手し、家族経営だった蔵を有限会社として法人化するとともに、原料芋や麹を造るための米を農家から直接仕入れるなど、さまざまな取り組みを実施しました。
世界的な注目を集めたきっかけ
森伊蔵の名が世に広く知れ渡ったのは、1996年のことです。当時のフランス大統領ジャック・シラク氏が愛飲しているお酒として新聞で紹介されたことで、芋焼酎ファンのみならず、焼酎を飲まない人々の間にもその名が浸透しました。
シラク氏は親日家であり食通・本格焼酎のファンとしても知られていました。知名度が上がったことで、「森伊蔵」を飲んでみたいと思う人が急増しました。高まる需要に供給が追いつかないことから、入手困難な状況になりました。
JALファーストクラスでの採用
森伊蔵は、JALのファーストクラスで提供されたことを皮切りに、世界中の主要都市のホテルや和食店への輸出も進められました。
飲み方について
森伊蔵 極上の一滴の飲み方、スイートポテトやバター、カラメルなどの香りが特徴的な味わい、そして保存方法について説明します。
飲み方
森伊蔵 極上の一滴を楽しむ飲み方として、ストレートで飲むことが推奨されています。ストレートで飲むことで、焼酎特有の香りや味がダイレクトに感じられ、製造時に意図された味わいを最も純粋に楽しむことができます。
その他にも、ロックや水割り、お湯割りなど、お好みに応じて様々な飲み方で楽しまれています。
味わいの特徴
森伊蔵 極上の一滴では、グラスから立ち上がる香りには、スイートポテトやバター、カラメルなどブランデーを思わせる要素を感じることができます。
味わいは柔らかで、さつま芋の上品な甘味を感じる優美な仕上がりです。通常の森伊蔵よりもややドライで、すっきりとしたキレの良さも特徴的です。ゆっくりと喉の奥に滑り落ちていく独特の風味が印象的で、女性や普段芋焼酎を飲まない方にも大変おすすめの逸品です。
保存方法
直射日光を避け、常温の暗所で保存してください。開封後は、酸化により香りや味わいが変化する可能性があります。開封後はキャップをしっかりと閉め、なるべく早めにお召し上がりください。
まとめ
森伊蔵 極上の一滴は、森伊蔵酒造が誇る最高級の芋焼酎として、3年間の地下洞窟熟成により生まれる極上の味わいが多くの愛好家を魅了し続けています。明治18年創業の森伊蔵酒造が守り続ける伝統的なかめ壺仕込みと、現代の技術を融合させた製法により製造されています。
プレミアム焼酎「3M」の中でも特に高い評価を受けており、1996年の元フランス大統領ジャック・シラク氏の愛飲報道以来、国内外で絶大な人気を誇っています。JALのファーストクラスで提供されたことを皮切りに、世界中の主要都市のホテルや和食店への輸出も進められました。
購入については、森伊蔵酒造の公式抽選販売が唯一の定価購入方法となっており、毎月多くの愛好家が抽選に参加しています。市場では定価の数倍で取引されており、特別なお祝い事や記念日に選ばれる一品として人気を集めています。
よくある質問（Q&A）
Q1: 森伊蔵 極上の一滴と通常の森伊蔵の違いは何ですか？
A1: 極上の一滴は3年間の地下洞窟熟成を経たプレミアム品で、通常の森伊蔵と比較してより深い味わいと複雑な香りが特徴です。スイートポテトやバター、カラメルなどの芳醇な香りと、よりドライですっきりとしたキレの良さを楽しめます。
Q2: なぜこれほど高額で取引されているのですか？
A2: 森伊蔵酒造では品質を重視して生産量を制限しており、年間生産量は約15万本と非常に限られています。伝統的なかめ壺仕込みと3年間の長期熟成により手間と時間をかけて製造されています。
Q3: 抽選販売はどのように行われていますか？
A3: 毎月15日～25日の期間中に電話で抽選登録を行い、翌月1日～14日に結果確認ができます。当選者は申込月の2ヶ月後に商品を受け取ることができます。
Q4: 保存方法や開封後の取り扱いで注意点はありますか？
A4: 直射日光を避け、常温の暗所で保存してください。開封後は酸化により風味が変化する可能性があるため、キャップをしっかり閉めて保存し、なるべく早めにお召し上がりください。
Q5: 贈答品として適していますか？
A5: はい、特別なお祝い事や記念日の贈答品として高い人気があります。化粧箱入りの商品も用意されており、高級感のある贈り物として適しています。
Q6: 初心者でも楽しめますか？
A6: 森伊蔵 極上の一滴は芋焼酎独特の臭みが少なく、甘みのあるまろやかな味わいのため、焼酎初心者にもおすすめです。まずはロックや水割りから始めて、慣れてきたらストレートでお楽しみください。
